ブレーキサービス

最後にブレーキのメンテナンスと点検を行ったのはいつですか?安全に走行していると言い切れるほど、ブレーキの状態をよく把握していますか?

ブレーキは車両の最も重要な構成部品の一つです。ブレーキの機能停止を防ぎ、損傷を早期に発見し、高額な修理を避けるためには、ブレーキシステムの定期的なメンテナンスが推奨されます。こうしてブレーキの機能を確保し、それによって運転の安全性を確かなものとすることができます。ここにはブレーキパッド、ディスクローター、ブレーキライン、ブレーキフルードの状態の点検が含まれます。

ブレーキシステムのコンポーネントと機能

ブレーキパッドとブレーキディスク

ブレーキパッドは、ブレーキキャリパーとディスクローターの間の接触点であり、最終的には車両を減速させる役割を果たします。ブレーキプロセス中、ブレーキパッドが液圧によってディスクローターに押し付けられます。接触により車両は減速しますが、これによりブレーキパッドやディスクが摩耗します。この摩耗点が最大値を超えると、制動距離が長くなり、制動時に車両が正しい方向から逸れ制動特性が悪化します。

ブレーキラインとブレーキフルード

ブレーキラインはブレーキフルードの通り道です。管の損傷や漏れは大変危険です。最悪の場合、ブレーキペダルは通常通り反応せず、液圧が上昇せずに“抜け”てしまい、それによりブレーキがかからなくなります

ブレーキフルードは、液圧による動力伝達によってペダルとブレーキキャリパーを接続します。ブレーキフルードは吸湿性(水が積極的に引き寄せて結合する)があるため、時間の経過とともに水分を吸収します。水分含有量が高いと、ブレーキシステム内が高温および高圧になった際に水分が沸騰してに気泡が形成されます。これによりブレーキラインを介したブレーキシリンダへの液圧動力伝達が低下し、それによってブレーキ効果が低下します。さらに、水分は液圧システムの腐食を促進します。

プロフェッショナルなブレーキサービスが大切な理由

安全な運転のためには、すべてのブレーキコンポーネントが常に完全に機能し、摩耗した部品を適時に交換することが非常に重要です。これが守られない場合、重大な結果を招く可能性があります。

  • 制動力の低下と制動距離の延長
  • ブレーキ動作の遅れ
  • ブレーキ操作時に車両が逸れる
  • ブレーキペダルの機能が損なわれる
  • さまざまなコンポーネントに起こりうる二次的な損傷と費用
  • ブレーキ液圧系統の腐食
  • 事故のリスクの増加

ブレーキのメンテナンス時期は?

摩耗部品の摩耗は、運転の仕方やブレーキのかけ方によって異なります。したがって、ブレーキパッドやディスクの交換頻度や交換時期については、一概には言えません。運転休止期間が長い場合も、ディスクローターやブレーキパッドの接触面の腐食により摩耗が早まります。不明な点があったり、ブレーキの状態を自分で判断できない場合は、ブレーキシステムを専門家に点検してもらうことを強くお勧めします。

ただし、ブレーキ警告灯が点灯した場合、またはブレーキが通常どおりに作動しない、ブレーキ作用が低下している、またはブレーキペダルの反応が遅いことに気付いた場合は特に、ブレーキサービスを行う必要があります。

正しく機能していないことを示す指標には以下も挙げられます。

きしみ音やこすれ音などの異音
ブレーキパッドは通常、工場出荷時にブレーキパッドキャリアの接触面の間に高温ペーストを塗布せずに取り付けられます。潤滑が不十分なため、ブレーキパッドがブレーキプロセスの後にディスクローターから十分に離れません。両者の距離が短すぎると、ブレーキプロセス後もわずかな接触が生じます。しかしまた、品質、摩耗限度への到達、長い運転休止期間、不適切な取付けなども不快な雑音を起こし、コンポーネントの摩耗を早める原因となります。

ブレーキパッドとディスクローターの(均等でない)視認可能な摩耗
ブレーキシステムの老朽化やシーリングスリーブの損傷により、ブレーキキャリパーのガイドピンが動かなくなることがあります。これにより制動力が制限され、ブレーキパッドの摩耗が不均等になります。ただし、ブレーキパッドとディスクローターの正規の摩耗が車両メーカーの規定の最低限度を下回ることも避けなければなりません。

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ブレーキサービスは研修を受けた専門技術者にご依頼になることを強くお勧めします!そうしないと、ブレーキシステムの欠陥が見落とされ、潜在的な危険として認識されないおそれがあります。新しいブレーキパッドやディスクの取り付け、ブレーキシステムの修理にも専門家の対応が求められます。

ブレーキシステムの多くの部品は機能上の理由により摩耗するため、ブレーキシステムの定期的な点検は、道路を安全に走行するための基本的な前提条件です。LIQUI MOLYサービスワークショップがアドバイスさせていただきます。

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プロの手によるブレーキサービスのメリット

  • ブレーキパッド、ディスクローター、ブレーキライン、ブレーキホース、電子系統の点検
  • ブレーキフルードの充填量、水分含有量、沸点を点検し、必要に応じてブレーキフルードを交換
  • パーキングブレーキやハンドブレーキの点検
  • 損傷の早期発見と効率的な修理による走行安全性の確保

  • 動作円滑性の向上とコンポーネントの摩耗の低減による走行特性の改善

  • ブレーキの偏摩耗や異音の予防