• 05/19/2024
  • 8分

エンジンオイルにはどのような違いがありますか?

#車

エンジンとその構成部品の要件が常に高まる中、エンジンオイルも時の経過とともに絶えず発展し、さまざまなバリエーションや配合が生まれてきました。ここでは、エンジンオイルにはどのような違いがあるのか、そして適切なオイルを選択する際の注意点についてご説明します。

エンジンオイルにはどのようなタイプがありますか?

原則として、鉱物油エンジンオイルと合成油エンジンオイルに区別されます。鉱物油はどちらかというと、要件が低い旧型の車両に適している一方で、合成油は最新のエンジンの複雑な要件に合わせて継続的に開発されています。

鉱物油

鉱物油は石油から得られます。いわゆる精製により、原油から不純物や不要な炭素が除去されます。オイルの特性を高めるために、これに続いてさまざまな添加剤パッケージを追加することができます。

合成油とは異なり、鉱物油は、オイル交換間隔の延長、出力密度の増加、円滑な動作特性への要求といった要件の高まりのため、その性能には制限があります。

合成油

合成油の製造方法は2種類に区別されます。一方では、オイルは重合によって製造されます。PAOオイルは、潤滑性能、使用温度範囲などの点で鉱物油よりも優れています。しかし、製造コストは非常に高く、現代のエンジンの高い要件を満たすことができなくなったため、 PAOオイルの重要性は低下しています。

もう一つの方法においては、オイルは水素化分解によって製造されます。そのため、これらのオイルはHCオイルと呼ばれます。HCオイルは現在、あらゆる最新エンジンにおいて可能な限り最高のパフォーマンスを発揮しています。そして継続的に開発が続けられているため、現在ではほぼすべてのオイル開発がこの合成技術に基づいています。これらのオイルはAPIおよびACEAに準拠した最高の品質基準を満たしており、自動車メーカーの公式承認によって確認されています。

合成油と鉱物油の命名基準は国によって異なる場合があります。

エンジンオイルの粘度にはどのような意味がありますか?

粘度は、オイルの流動抵抗、あるいはオイルにどれほど粘りがあるかを示しています。正しい名称には2つの数字が用いられます。その際、最初の数字には常に「W」が付いており、これは「冬 (Winter)」を表します。この数字はエンジンオイルの最低使用温度を示しています。後ろの数字はオイル温度が100℃のときの流動性を示しています。エンジンオイルは当然ながら、低温では加熱された状態よりも粘度が高いからです。

ここで言えるのは、 数値が低いほど、オイルの粘りが弱くなるということです。したがって、5W-40のオイルは低温始動時には、粘度が10W-40のエンジンオイルよりも粘りが弱いです。10W-30は、オイル温度が100℃のときは、10W-40より低い粘度となります。

しかし、粘度だけが品質の特徴ではありません。

なぜエンジンオイルの粘度が低下しているのですか?

エンジンオイルの粘度が低ければ、エンジンにとっては、回路を通してそれを汲み上げるのに必要とする力が少なくてすみます。これにより燃料消費が低減され、自動車メーカーはこれにより車両の排出ガスをさらに削減しようと試みます。

エンジンオイルの粘度が低ければ低いほど、添加剤の役割が重要になります。以前はベースオイルがエンジンオイルの中で最も重要な役割を果たしていましたが、今日では添加剤パッケージが最も重要な役割を担っています。最新式のオイルの約3分の1は、添加剤パッケージから成り立っています。超低粘度オイルの場合だと、洗浄、腐食防止、冷却、潤滑を行うのはこれらのみです。実際のオイルは多くの場合、添加剤パッケージのキャリア液に過ぎません。

どのオイルがどの車両に適していますか?

正しいエンジンオイルを選択する際に最も重要なことは、メーカーが規定する仕様を満たすかどうかです。現在では50以上のメーカー承認があります。したがって、エンジンオイルを購入する前には必ず車両のマニュアルを参照し、オイルが満たさなければならない要件を確認してください。

当社のオイルガイドを利用すると、車両に適したエンジンオイルがあっという間に見つかります。

オイルガイド

エンジンオイルのタスク

あなたのクルマのエンジンオイルには、実際にどのような働きがあるかご存知ですか?エンジンオイルは何のためにあるのか、なぜ定期的に交換することが大切なのか、そしてなぜ常にあなたのクルマに合ったエンジンオイルを使うべきなのかをご説明します。

詳細の確認