• 08/11/2021

LIQUI MOLYが成功に向かって奮闘

オイルと添加剤のスペシャリストが上半期に23%の成長率を達成。 そして好調な売上高を見せた7月から下半期がスタート。

LIQUI MOLYは今年度上半期に非常に大きな成功を収めました。 ドイツのオイルと添加剤のスペシャリストである同社の売上高は3億5500万ユーロにまで上昇し、前年同期比で23%増となりました。 「私たちが以前よりも力を増してパンデミックから脱してきているのは、無為の日々を送るのではなく、袖をまくり上げて奮闘したからです」とエルンスト・プロースト取締役は語ります。 


3月には創業以来最高の月間売上を達成しましたが、6月には6,600万ユーロ弱を記録し、これをさらに上回ることとなりました。 そして下半期に入ってからも、7月は7000万ユーロと、さらに向上しています。 この6か月間で見られた23%のプラスは、コロナ禍による2020年上半期の落ち込みのせいではありません。 むしろその逆で、 2019年上半期と比較すると、成長率は38%にもなります。 増加したのは収益だけではありません。 1~7月の間に、53名の新入社員が採用されました。 エルンスト・プローストは、この成功は一貫した行動の結果であると考えます。 「私たちは、製品の品質関しては妥協を許しません。 お客様に最高のサービスを提供するという課題において妥協を許しません。 そして次の4つへの投資においても妥協はしません: 人間、市場、機械、ブランド」
LIQUI MOLYはさらに、エンジンオイルがますますハイテク潤滑剤となりつつあり、生産の難易度が高まっているという事実からも恩恵を受けています。 一部のオイルメーカーは、この技術的な変化に対応できていません。 それとは逆にLIQUI MOLYはいつも、困難な時期であっても——またはそうだからこそ——研究、生産、物流に投資をしています。 「パンデミックのために投資を削減するのは、農民が種を畑に蒔く代わりにそれを売るようなものです」とエルンスト・プローストは語ります。 「短期的な利益を得るために、自分が乗っている枝を鋸で切り落とすようなものです」。

LIQUI MOLYはパンデミックを首尾よく乗り越えてきましたが、同社は日々大きな課題に直面しています。これは収益にも表れています。 今上半期は820万ユーロと、2020年の同時期(360万ユーロ)を大幅に上回っていますが、その前年を大幅に下回っています。 「多くの原材料の価格が高騰しているだけではありません」とエルンスト・プローストは言います。 「入手がほぼ不可能なものさえあります」。 パンデミックにより航空交通が落ち込みました。 それに伴いケロシンの需要は小さくなります。 ただ、製油所は原油からケロシンを作っていたのを、そのまま燃油などにシフトすることはできないので、生産を全般的に停止しています。 これはオイル材料の不足という形でLIQUI MOLYなどのエンジンオイルメーカーにも影響を及ぼしています。 そして、エンジンオイルが生産されても、商品がお客様に届くまでに時間がかかる場合があります。 貨物船のコンテナスペースもまた希少だからです。 「パンデミックは、長年にわたって成長し、細かに調整されてきた供給システムを狂わせました」とエルンスト・プローストは言います。 それでもなお7月は前月を大幅に超える220万ユーロの収益で締めくくられ、下半期の見通しは楽観的になりました。  「私たちは今年の残りの期間も色々な影響に対応していかなくてはいけません」と同取締役は語ります。 「当社は合計で2700万ユーロのコスト増加を見込んでいます。 けれども私たちは、何の運命が私たちの邪魔をしているかについて不平は言いません。袖をまくり上げてやり遂げるのみです」